第30話・ラビット、みっつとぺ

[前回までのあらすじ]
 特別篇にて脱線しましたが、再び本編に入ります。
 前回すすきのへ遊びにいったラビと海ちゃん。
 そしてまた二人はすすきのへ行く事になるとは…

第30話「ラビット、みっつとぺ」

 海ちゃんがアルバイトをしている時、ラビからメールが届いた。
<今日は暇かい?>
 海ちゃんは特に用事も無かったので、ラビに<OK>と返信したのであった。

--すすきの--
 再びビリヤード場で待ち合わせをしていた二人であったが…
 先に着いたのは海ちゃんの方だった。
「ラビはまだ着いてないのか。軽くUFOキャッチャーでもやるか」
 海ちゃんはそう思って店内のゲームセンターを歩き始めた。
 実は海ちゃんは自称「UFOキャッチャーの鬼」を言っており、意外と名人なのである。
 そうして店内をみていると、海ちゃんの目にどこかでみた事があるような人物がいた。
「あれは…」
 と思って近づいてみると…
 な・何と!「みっつ」と「ぺ」であった!
「くくく…、ちょっと脅かしてやるか(笑)」
 自分でも腹黒いと思う一瞬であったが、せっかくのこの状況の中で普通の登場だとつまらないでしょう。
 そ~~と近づいて…
バコッッ!!
 とUFOキャッチャーの台を二人の横で叩いた。
 どこのバカだ?というような目で二人から見られたが、すぐに海ちゃんだと気付かれた。
「あれ?海ちゃん何やってんの?」  
 少し驚いた表情でみっつが聞いてきた。
「ほえほえ~?」
 ぺさんも何で?という表情だった。
「いや~たまたま外道とビリヤードをしに着ていたんだよね。二人こそデートかい?」
 あまり驚かなかったから、海ちゃんとしてはちょっと残念だった。
「海ちゃんさ~ん、聞いて下さいよ~。みっつったらね、2時間も集合時刻に遅れてきたんだよ~」
「え?みっつ君、何でまた2時間も…?そりゃぺさんも大変だねぇ」
「いやいや海ちゃん、実はバイトの面接の結果が来なくてね、待っていたら遅くなってしまったんだよー」
「ぷ~」
 とぺさんも笑顔の中に何か底知れぬものを感じた海ちゃんであった。
(すまんみっつ!悪いがここはぺさんのかたを持たせてもらう!)
 と心の中で海ちゃんは思い、その後ぺさんのかたを持ってみっつと話した。 
 しばらくして外道も合流し、お互いに別れた。
「なぁ、ラビ。あの二人もビリヤードに誘うか?」
「おいおい海ちゃん、野暮なことしないほうがいいぞ。あの二人は今からすすきのの街に消えていくんだから」
「やれやれ、どういう意味だよ」
「まぁそれよりも楽しもうぜ」
 そして二人のビリヤード対決が始まった。

[次回予告]
 ついに始まったビリヤード対決。
 果たして勝負の行方は?
 そしてついに女の子に声を掛けるのか!?

第31話 「ラビット、運も続けば実力さ」にご期待下さい!

※この物語は真実を元に構成されたノンフゥクションです

原作・海ちゃん
制作協力・みっつ
スペシャルサンクス・ぺ


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